Case
導入事例
データに基づく市政で街を活性化させる
- データに基づき、中心市街地の活性化を実現したい
- 人流データで効率的に調査を実施、中心市街地活性化計画の策定を加速
- 計画の精度向上、複数部署におけるデータに基づく施策立案(EBPM)の具体的な実践機会に
データに基づき、他の自治体が3年程度で作る活性化基本計画を1年で作る(EBPM)
内藤市長が「人流分析が必要」と考えられるに至ったその背景を教えていただけますか?
「データに基づく施策立案(EBPM:Evidence Based Policy Making)を大事にしたい」という事は、市長就任当初から掲げていたことです。
そんな中で、徳島市の中心市街地の活性化計画を策定していくためには人流データが不可欠、ということで、分析ツールを検討し始めたという経緯となります。
具体的に活性化計画の策定にあたって、どのような課題があったんでしょうか?
例えば、これまでは来訪者の多い阿波おどりでも、手動で人流をカウントしていました。しかし手動だと限られた地点のみしか計測できず、且つイベント開催が被ると分析する際にフォーカスがブレてしまったり、目標数値として利用していたもののデータとしての説得力が薄いと感じていたんです。
そこで人流データの導入を検討し、他の自治体が3年程度で作る活性化基本計画を、1年で作ることを掲げました。人流データを使えば、より効率的に過去のデータに基づいた調査が出来るため、スピード感を持って取り組める環境が準備できると考えたのです。
競合製品の中から選んだ決め手は情報量・操作感・分析のしやすさ
そんな中で、Datawise Area Marketer を導入された経緯を教えて頂けますか?
人流データの導入が決まってからは、データワイズ含めた数社の人流ツールを比較検討いたしました。
Datawise Area Marketer についてご説明を頂いて、阿波おどりで来訪した人数はもちろん、その年代性別も含めた例年比、周辺の施設回遊情報等を得られるという点からも、中心市街地活性化の有効な打ち手を策定出来ると考え、導入するに至りました。
ありがとうございます。では、Datawise Area Marketer の魅力を3つ教えてください。
- 操作がとても簡単なところですね。職員の異動などがあってもなんとなく使えてしまうんです。
- 時間軸の柔軟性がたかいところでしょうか。百貨店が退店した際など、特定の時期を区切った上でその影響値を図っていくうえで大変重宝しています。
- 商圏や回遊状況といったデータが細かく、的確です。
「阿波おどりでは人のピークが18時だが、15時を境に人が増え始める」という具体的なデータも、とても重要でありながら Datawise Area Marketer を使わなければ分からない部分でした。
若年層が集まるエリアを特定し効果的な広告の配置を検討
ありがとうございます。
では、今後 Datawise Area Marketer をどのように活用していくご予定でしょうか?
実際にデータを収集していく中でわかったこととしては、徳島県が車社会ということから、商業施設から車で行ける範囲、近い範囲での人の動きが多いことがわかり、移動範囲の境界線まで把握できました。
また、子育て層エリアと加速化エリアを比較すると単身世帯の割合や収入の差なども情報として得ることができました。
そんな中で今後、Datawise Area Marketer で得た情報をより活用できるシチュエーションとしては「広告の配置箇所の選定」ですね。特に若年層が集まるエリアや時間帯等を割り出し、そこへ向けた広告展開を行っていくことはすでに検討中です。
データを活用し、中心市街地、そして徳島を活性化
ありがとうございました。
最後に、徳島市の活性化に向けた思いをお聞かせください。
徳島市は人口25万人の県都で、政治、経済、文化、教育、情報といったさまざまな面において高い集積があります。阿波おどりだけじゃなく、人形浄瑠璃、藍染・阿波しじら、木工製品、すだちなど、徳島の風土と歴史が育んだ個性的な文化を持っています。
そんな中で、より徳島市が活性化した状態に変革する為に「徳島市中心市街地活性化推進室」が組織されました。徳島市の精鋭部隊で構成された横串の組織です。この組織を通じて、今では全部長・局長に Datawise Area Marketer のデータが共有されています。
これまでは一部推測データで施策を計画し実行していましたが、具体的な人流データを活用することにより、計画の精度が上がるであろうと期待しています。中心市街地活性化計画を通して各部署にデータに基づく施策立案(Evidence Based Policy Making)が根付くことで、中心市街地、そして徳島市全体の活性化をより確かなものにしていきたいと思います。